観察のポイント

赤ちゃんの以下の点を日頃から注意してみましょう。

赤ちゃんに変わった症状が見られた時、医師の診断を受けた方がよいか迷われることがあると思います。
例えば、少しお熱がある・下痢をしている時など機嫌が良ければ慌てる必要がありませんが、なるべく昼間に受診しましょう。
かかりつけ医の診療時間、地域による夜間の診療態勢を確認しておくことも必要です。

全体的に

活気・元気・表情はよいか?

声かけなどの刺激を行い、いつもと同じように反応があるか確認しましょう。

呼吸

呼吸数の正常 新生児:40~60回/分 乳児:30~40回/分
以下の症状がみられないか確認しましょう。継続的に症状がみられた場合、かかりつけ医に相談しましょう

  • 呼吸回数が多い(60回/分以上)
  • あばら骨付近がぺこぺこする)
  • 鼻の穴がぴくぴくする
  • ミルクを飲むときに苦しそう
よく唸っている

生後1~3ヶ月に多く見られます。
ガスが溜まっている、うんちが出そうなとき・出すとき、母乳やミルクの飲み過ぎ等に見られますが、状態に変わりがなければ問題ありません。

みて

  • 皮膚の色(青紫色(チアノーゼ)、黄色(黄疸)、青白い)
  • 赤や白いポツポツができなていないか?
  • 皮膚がジュクジュクしていないか?
  • おしりやおまたにおむつかぶれができていないか?
    ※トラブルがあるときはケア方法参照
  • 目やにがでていないか?(白色、黄色、緑色など)
    →目やにが出たときは濡らした清潔なガーゼやティッシュなどで目尻→目頭へ拭き取る。
       量が増えてくるときや、目が開かないとき、色が黄色から緑のときはかかりつけ医や眼科を受診してください。

さわって

お熱はないか?

赤ちゃんの平均体温は36.5℃~37.5℃です。(普段の体温を把握しておくと目安になります。)
赤ちゃんは体温調整機能が未熟です。機嫌が良く、哺乳量に変化がない場合は、衣服や室温を調整し様子をみてください。元気がなく、ぐったりしている場合はすぐにかかりつけ医に相談してください。

手足が冷たくなっていないか?

背中やお腹が温かければ様子をみて大丈夫です。
赤ちゃんは、体温調整が未熟で、室温に影響されやすいためです。そのため、衣服から出る手足は冷たくなる場合があります。逆にお腹や背中が冷たい場合は、衣服を一枚追加してあげたり、室温を調整してみてください。

ミルク

  • 飲む量は回数はいつもと変わらないか?元気よく飲むか?
  • ミルクや母乳を吐く。
    →赤ちゃんはよく吐くことがあります。授乳後にお口からたらりと少量吐く程度(溢乳)は問題ありません。ゲップが十分でない場合も吐くことがあります。また、赤ちゃんがたくさん泣いた後などは、たくさんの空気を吸い込み胃が空気でパンパンになってしまい吐くこともあります。
       しかし、下痢や発熱を伴う、ぐったりしている、吐く回数が増えてくる、吐物が緑色や赤色、噴水状の嘔吐を繰り返すなどの様子が見られたら、かかりつけ医に相談してください。

排泄

おしっこはでている?

黄色、薄黄色

健康なおしっこです。

やや濃い黄色

暑い時期にたくさん汗をかくため、おしっこの量や回数が減って濃くなることがあります。また、冬でも衣服をたくさん着せていて、汗をかいたときにもみられます。
(機嫌も良く、哺乳に問題がなければ心配いりません。)

赤やピンク色

明らかに赤色やピンク色に染まっている場合は、血尿の可能性もあります。しかし、何かお薬を飲んでいる場合に副作用でみられることもあります。
(携帯写真に撮影、もしくはオムツを持参しかかりつけ医に相談しましょう)

おしっこが少ない

半日以上おしっこが出ない場合、脱水の可能性があります。かかりつけ医に相談しましょう

下痢はしていない?

下痢はしていない?
水のような便が10回以上出る。便の回数、色や混入物、臭いを確認し、かかりつけ医に相談しましょう。
※母乳を飲んでいる赤ちゃんは便が緩くなることがあります。

便秘はしていない?

便が2日程出なくても機嫌やミルクの飲みが良く、お腹が張っている・吐く等見られなければ大丈夫です。
3日以上出ない場合処置(お腹マッサージ、浣腸・綿棒浣腸)が必要な場合があります。

  • お腹マッサージ:お腹を時計回りに「の」の字を書くようにマッサージする。
    (ミルク直後は避けましょう)
  • 浣腸、綿棒刺激:動画参照

皮膚トラブルのケア方法

赤ちゃんの湿疹は顔や首に出やすいです。石鹸やボディーソープを使わずにお湯とガーゼで洗っている場合、洗い残った汗やよだれ、ガーゼの刺激が原因になっていることがあります。湿疹の場所も石鹸やボディソープで洗いお湯で洗い流してしっかりと石鹸を落とし、お風呂の後は保湿をしてください。様子をみて湿疹がどんどん広がり赤みが増す、ジクジクしているとき、かさぶたがつくような湿疹はかかりつけ医や皮膚科を受診して相談してください。

おむつかぶれはない?

おむつかぶれはない?
赤ちゃんのお肌は敏感です。おむつかぶれはうんちやおしっこの刺激で荒れていることもありますが、しっかり拭き取ろうとしておしり拭きで何回もこすることが刺激になっていることもあります。おむつかぶれがなかなか治らない場合、悪化する場合は受診しましょう。

オムツかぶれ予防

  • オムツはこまめに確認しましょう
  • 便を拭き取る際に力強くこすらないようにしましょう。最初にぬるま湯で軽く洗い流すのもよいです。
  • うんちや下痢をした際におしりを洗いすぎると、お肌に必要な油分を失いお肌のバリア機能が弱まります。頻回におしりを洗った後は、保湿もしましょう。
  • おしりを拭いた後は、おしりが完全に乾いていることを確認しましょう。
  • オムツは赤ちゃんのサイズに合ったオムツを使用しましょう。

皮膚保護用品を活用する

  1. ふきとり・清浄効果を高め、おしりを清潔にします。
  2. ふくときの痛みをやわらげます。
  3. 肛門周辺部のかぶれやただれ・おむつかぶれ・股ずれを防ぎます。
  4. ふきとり後も皮膚を保護し、清潔に保ちます。
    うんちが出た時に、おしり拭きに数回スプレーして使用して下さい。

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(いまきいれ総合病院からご提供いただきました。)

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