- お熱がある
- おっぱい、ミルク後に吐く
- 赤ちゃんの皮膚が黄色く見える
- 顔にブツブツが出てきた
- 手足が冷たい
- 旅行に行きたい、外出はいつから?
- 退院後におへそが出てきた
- 太ももの付け根がぽっこりしている、左右差がある
- よく唸っている
- お母さんと一緒のお風呂はいつから?
- 何をしても泣き止まない
- 鼻水・鼻づまりがあり苦しそう
- 離乳食を始める時期
Q:お熱がある
A:赤ちゃんの平均体温は36.5℃~37.5℃です。
赤ちゃんは体温調整機能がまだ未熟です。機嫌がよく、哺乳量に変化がない場合は、衣服や室温を調整し様子を見て大丈夫です。活気がない、ぐったりしている時はすぐにかかりつけ医に相談してください。普段の体温を把握しておくと目安になります。
Q:おっぱい、ミルク後に吐く
A:赤ちゃんはよく吐くことがあります。
ミルク後にお口からたらりと少量吐く程度(溢乳)は問題ありません。ゲップが十分でない場合でも吐くことがあります。しかし、吐く回数が増えてきた、吐物が緑色や赤色、噴水状の嘔吐を繰り返す等の様子が見られたら、かかりつけ医に相談してください。ミルクの途中排気や、うんちが出ているか見ていきましょう。うんちが出ていない場合は、浣腸などをしましょう。
Q:赤ちゃんの皮膚が黄色く見える
A:おっぱいだけの赤ちゃんは黄疸が長引くことがあります。
生理的な黄疸は、生後2、3日~7~10日でほぼ落ち着きますが、おっぱいだけの赤ちゃんは、「母乳性の黄疸」といい、3週間から1か月近く長引くことがあります。
心配することはありませんが、うんちが白っぽい、哺乳量は変わらないのに濃いおしっこが出る、眼球結膜の黄染が見られる場合などはかかりつけ医を受診してください。
Q:顔にブツブツが出てきた
A:乳児湿疹は多く見られます。
赤ちゃんは、大人に比べても新陳代謝が盛んです。退院後は、沐浴・お風呂の時に赤ちゃん用の石けんをよく泡立て、お顔を泡で優しく洗って下さい。しっかり石けんの泡を洗い流し、その後乾燥する場合は、保湿を行ないます。ほとんどがこの方法で改善しますが、よくならない、悪化する場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
Q:手足が冷たい
A:背中やお腹が温かければ、様子を見て大丈夫です。
赤ちゃんは、体温調節が未熟で、室温に影響されやすいためです。そのため、衣服から出る手足は冷たくなる場合があります。逆に背中やお腹が冷たい場合は、衣服を一枚追加してあげたり、室温を調整してみて下さい。
Q:旅行に行きたい、外出はいつから?
A:退院後1か月はできるだけ人混みを避けましょう。
…とはいっても、お母さんと赤ちゃんだけの場合はそうも言っていられません。季節に合わせた衣服で短時間の外出にとどめ、特に感染流行時期は外出を控えて感染予防に努めましょう。
Q:退院後におへそが出てきた
A:比較的多く見られますが、自然に治ることが多いです。
いわゆる「でべそ」は、お母さんと赤ちゃんをつないでいたへその緒が通っていた穴から腸が出る症状です。生後3か月までに出ることが多く、はいはいが出来るように なり、お腹の筋肉が発達してくると自然に治ることがほとんどです。1歳を過ぎても良くならない時は、外科的治療も可能です。フォローアップ外来やかかりつけ医でご相談下さい。
Q:太ももの付け根がぽっこりしている、左右差がある
A:かかりつけ医を受診しましょう
注意しないといけないものに、ソ径ヘルニアがあります。太ももの付け根が左右対称ではない場合、両側がぽっこり出ている時は、ソ径ヘルニアの場合がありますので、かかりつけ医へご相談下さい。
Q:よく唸っている
A:生後1~3か月に多く見られます。
うんちが出そうな時、ミルクを飲み過ぎた場合やゲップが出ない時にも見られますが、状態に変わりがなければ問題はありません。成長とともに唸ることはなくなっていきます。
Q:お母さんと一緒のお風呂はいつから?
A:退院後おおよそ1か月を過ぎたら沐浴からお風呂デビューです。
自宅の浴槽で赤ちゃんと一緒にお風呂に入る場合は、お風呂の温度調節に気をつけて事前に・バスタオル・着替えオムツ・綿棒等を用意しておくとスムーズに行えます。
Q:何をしても泣き止まない
A:赤ちゃんは泣くことでしか表現できません。
- オムツは濡れていませんか?
- お腹は空いていませんか?
- 暑かったり、寒かったりしませんか?
- 眠たくないですか?
泣き止まない場合は、おくるみで包んであげたり、外気浴をしてあげるのも効果的です。また、お腹が張ってたりしていると気持ちが悪く泣くことがあります。浣などを行なうとすっきりして落ち着きます。
Q:鼻水・鼻づまりがあり苦しそう
A:赤ちゃんの鼻水・鼻づまりはよく見られます。
赤ちゃんの鼻粘膜は、敏感で鼻腔もせまいためです。お母さんにとっては、苦しそうでも赤ちゃんは平気なことも多いです。しかし、苦しくて眠れない、哺乳量が減ってきた等の症状があれば受診して下さい。また、鼻水か黄色や緑色、においがする場合は、感染の恐れもありますので、かかりつけ医にご相談下さい。
鼻水・鼻づまりの対処方法
- 鼻腔で見えているところは、綿棒で優しく拭き取ります。(沐浴、お風呂に入って後)見えない奥はしないで下さい。
- お母さんが吸うタイプの吸引器は便利ですが、吸うことで粘膜が刺激され、鼻水が増えることもあります。数回に分けて優しく吸いましょう。
Q:離乳食を始める時期
A:修正月齢(出産予定日から数えて)5~6か月が目安となります。
あまり早すぎても赤ちゃんの準備が出来ておらず、離乳食がうまく進まない場合もあります。始める時は、アレルギーが出た場合を考えて、昼間のかかりつけ医の受診が出来る時間帯で始めましょう。最初の1か月は栄養を摂るというよりは、食べ物のにおいや感触、スプーンの練習の時期になりますので、赤ちゃんと楽しく過ごすことが大切です。フォローアップ外来でもぜひご相談下さい。
(いまきいれ総合病院からご提供いただきました。)